【審査員コメント】
今回どの先品にも短い文章の中に身近に感じられるドラマと映像がありましたが、参周豪太郎さんの作品はまるでちあきなおみさんの歌「喝采」をミュージック・ビデオにでもしたような情景が感じられました。心がホッコリするとても素敵な一編です(湯川れい子)【カメヤマコメント】
神様はときどき粋なはからいをなさいます。そして、亡くなった初恋の君が最後にどうしても作者に知らせたかったのかもしれません。作者が若かりし頃、初めて恋心を抱いていた女性が、遺影の中で微笑んでいたという再会はまるで映画の中の出来事のよう。最後にみた幸せそうな笑顔に、初恋の君が幸せな人生を送っていたことが分かった。作者の心に押し寄せた思いに感情移入する作品。【審査員コメント】
飼い主のことなど考えずに、ベッドの真ん中で寝ていたのが、犬っぽくていいなあと。その名残が今もあるのもクスッと笑えます。(若林剛之)【カメヤマコメント】
いつも作者と一緒に寝ていたワンちゃん。自分のことを人間だと思っていたのかもしれませんね。やさしい作者はベッドの真ん中をゆずり、くの字に。その姿を想像するとやさしさにあふれていてとても癒されます。今はひとりで寝ているはずなのにくの字。そこにまだいるのかもしれません。カメヤマ商品詰め合わせ
【審査員コメント】
「泣くな」と言い残して逝った、たったひとりの大切な人。夢の中に満面の笑顔で会いに来てくれたなんて、優しい夫だったのでしょう。「こんなお婆ちゃんになってしまったけれど、抱きしめてね」という末っ子さんのひとり言は可愛らしくて、いじらしくて。最高の男と女の姿。(湯川れい子)【カメヤマコメント】
愛をもって言い残した「泣くな」の言葉は、昭和の男性ならではの強さとやさしさを感じました。でも、それに背いてたくさん泣いた作者の姿がまるで純真な少女のようで心を打ちました。「こんなに大好きなのに泣くななんて無理よ!」と聞こえてくるようです。夢の中で会いにきてくれた旦那様は、そんな作者が愛おしくてたまらないのでしょうね。最後の「抱き締めてね」もステキです。カメヤマ商品詰め合わせ
【審査員コメント】
今回どの先品にも短い文章の中に身近に感じられるドラマと映像がありましたが、参周豪太郎さんの作品はまるでちあきなおみさんの歌「喝采」をミュージック・ビデオにでもしたような情景が感じられました。心がホッコリするとても素敵な一編です(湯川れい子)【カメヤマコメント】
神様はときどき粋なはからいをなさいます。そして、亡くなった初恋の君が最後にどうしても作者に知らせたかったのかもしれません。作者が若かりし頃、初めて恋心を抱いていた女性が、遺影の中で微笑んでいたという再会はまるで映画の中の出来事のよう。最後にみた幸せそうな笑顔に、初恋の君が幸せな人生を送っていたことが分かった。作者の心に押し寄せた思いに感情移入する作品。カメヤマペット供養商品
【審査員コメント】
飼い主のことなど考えずに、ベッドの真ん中で寝ていたのが、犬っぽくていいなあと。その名残が今もあるのもクスッと笑えます。(若林剛之)【カメヤマコメント】
いつも作者と一緒に寝ていたワンちゃん。自分のことを人間だと思っていたのかもしれませんね。やさしい作者はベッドの真ん中をゆずり、くの字に。その姿を想像するとやさしさにあふれていてとても癒されます。今はひとりで寝ているはずなのにくの字。そこにまだいるのかもしれません。【カメヤマコメント】
愛おしくて、愛おしくてたまならい。そんな存在を目の前にすると、いつまででも眺めていたくなるものなのだと、作者は結婚してその存在を得て初めて分かった。そしてあのときのおばあ様に向けて言ってしまった言葉に後悔している。けれど、思春期のころに言い放ってしまった「見ないでよ」という言葉を今でも覚えているのは、おばあ様のことをずっと変わらず大好きだからということに他ならない。【カメヤマコメント】
小さな子どもの目には「不思議」がいっぱい映る。カラフルなアイシャドウ、リップをなにやらママが顔に塗っている。なんでだろう?と不思議がっているかわいいお顔が浮かんできました。娘ちゃんが出した答えは「ママはお顔にお絵かきをする」だったのですね。なんて可愛らしい素直な表現なんでしょう。いつまでも色あせないステキなエピソードです。【カメヤマコメント】
飾らない言葉で素直に感謝を表現していて、奥様のことを知らない人が読んでもとてもステキな方だったのだろうと想像がつく、秀逸なラブレターです。「人並の人生」「泣き言を聞いてくれる貴女という存在」というワードからおふたりのこれまでの人生が映画のシーンのようにみえるようです。【カメヤマコメント】
元気な「らっしゃい!」を響かせる八百屋のおじい様は、きっと街の誰からも愛されていたのだろうなと想像しました。孫である作者を仕入れに連れていき、野菜と一緒にリヤカーにのせている姿は、きっと周りの人々も笑顔にしていたのでしょう。作者にとっては人気者のおじい様を独り占めできる特別な場所がリヤカーの上だったのかもしれませんね。【カメヤマコメント】
亡くなった娘さんに、日々話しかけているんでしょうね。季節がめぐり街の風景が変化していく様子も、ほんの小さなこともすべて。心はいつも一緒にいるから 目に映るものすべてを共有して日々を歩いているのでしょう。「雨があがったら 虹の橋を歩くんだよ」は、作者のお母さんとしてのやさしさが溢れ出ていて 胸のあたりがじんわりあたたかくなりました。【カメヤマコメント】
「人生二人旅の最期」で始まるこの作品。オレンジ色の夕陽に染まる「下灘駅」は、美しい瀬戸内の数ある景色の中でも一番ロマンティックといわれる場所。ここを二人で訪れる最後の地に選んだこと、そこで言ってくれた言葉。離れ離れになっても、いつか再会できるその日までのお守りになりますね。なんて素敵なご夫婦なのでしょう。愛のお裾分けをいただきました。【カメヤマコメント】
奥様が亡くなって、男手ひとつでお子さんたちを育てている作者。おそらく、平日は仕事に追われているため、休日にまとめて買い物をしているのでしょうか。奥様と一緒に行っていたときと比較して2倍になった重量は、お子さんたちの成長の証。そしてお子さんたちが荷物を持ってくれるようになったらまた軽くなる。ひとつの家族の人生を「買い物の重さ」で表現している秀逸な作品。【カメヤマコメント】
少し前の過去の一瞬を切り取った「ストリートビュー」に偶然見つけたおばあ様 のバケツ。もういないはずのおばあ様がそこにはいるという不思議。 まるでタイムマシーンに乗ってこっそりのぞいているような気分にもなりました。 庭の草木が今も元気なのは、おばあ様がそこに確かにいて日々手入れをしてくれていた証。巡る人生のワンカットから広がる作品。【カメヤマコメント】
女の子はお父さんに似ると言われますよね。きっと娘さんは亡くなった旦那様にそっくりなんでしょう。その娘さんの毎日のかわいいトピックスを一番に伝えたい、そして一緒に笑いたい人は「旦那様」。あんなに小さかった子がおもしろい寝言を 言ったり、他を寄せ付けないくらいに俊足だったり。あっという間に成長していく その姿を一緒に見て欲しい、という愛にあふれた作品。【カメヤマコメント】
予想を大きく上回る展開に驚きながらも笑ってしまいました。88歳のお誕生日に神仏用ローソクを立てたというだけでも武勇伝なのに、吹き消して入れ歯が飛んで一同爆笑という流れは「奇跡」と呼んでいいのではないでしょうか。 残された家族に、一瞬で元気になれる宝物のような思い出を残したステキなおばあ様のエピソード作品。【カメヤマコメント】
お父さんは泣き虫ではなくて、誰よりも愛情の深いやさしいお父さんなのだともらい泣きしました。娘さんが生まれてから幼くして亡くなってもずっと一番の大切な存在として守っているお父さん。いつも想っているから、忘れたことがないから、時々泣いてしまうのでしょう。そして嬉しい知らせにも涙する作者は娘さんたちにとって、世界で一番の最高なお父さんですね。【カメヤマコメント】
父は娘がいくつになっても小さかったときの娘のイメージのままだと言いますね。 作者のお父様も、孫誕生の嬉しさの前に、かわいい娘が一生懸命に出産に挑んだことを褒めてあげたいし、崩してしまった体調を誰よりも心配するのは当たり前だったのでしょう。そこに深い愛を感じて胸が熱くなりました。父から娘へ、娘から孫へ「愛おくり」ですね。【カメヤマコメント】
子どもがごはんをたくさん食べてニコニコしている姿を見るというのは母親の幸せランキング上位にあるのではないでしょうか。亡くなった息子さんはお母さんの作ってくれるご飯が大好きだったのでしょうね。食べる前からニコニコしていたということは、ご飯も好きだけどお母さんが大好きということなのでしょうね。親子の強い絆を感じる作品。【カメヤマコメント】
認知症になると幼少期や青年期に戻ったりすると聞いたことがあります。突然小さな子どものようになって、母親を探したりすると。作者のおじい様も認知症を患い、専門の施設にいらっしゃった。顔すら分からず、面会に来た家族ががっかりしたりもしたでしょう。そして、作者が面会に訪れたときにその奇跡は起こった。わしの宝物という、これ以上のない嬉しい言葉。胸に迫ります。【カメヤマコメント】
「大丈夫」という言葉は、不思議と人を安心させる力を持っています。それも、大好きなお母さんからかけられた「大丈夫」であれば、何倍もの効力のある言霊となって、今も作者を励ましているのでしょう。そのときに感じた両手のあたたかさとやさしい声は今でもはっきりと覚えているのでしょうね。深いところでつながっているステキな母娘です。【カメヤマコメント】
夢の中に亡くなった方が出てくるということは、経験したことがあるという方も多いのかもしれません。ただ、この作者の夢の場合、お父様の去り方が相当かっこいいですね。少し微笑んで無言で立ち去るのかと思いきや、作者の「お母さんに一言」の気の利いた質問に「好きやって言うといて」とは…。きっとお母様は惚れ直したに違いありません。素敵なご夫婦であり親子です。【カメヤマコメント】
なぜお母様のズボンをはいてみることになったのかも気になりますが、 はいてみて「ん?」となったそのときの空気感に、作者の持ち前のユーモアとやさしさを感じてほっこり笑いました。落ち込んでいた奥様を元気づけようとズボンを腰まで上げて「あれ?あれ?」と言っている作者の姿が想像できる微笑ましい作品。【カメヤマコメント】
電話の向こうで「通常モード」のおじい様と虫の出現で絶賛「パニックモード」になっている孫である作者の話はどこまでも?み合わない。 まるでよくできたコントのネタのように。作者にとってこのエピソードは、大好きなおじい様との忘れられないとっておきのネタであることは間違いなさそうです。ラストのひとことが全体を愛で包んで、ギュッとしめていますね。【カメヤマコメント】
夫婦ふたりだけの「間合い」は、長年連れ添って少しずつできあがっていくもの。痒い所に手が届く、阿吽の呼吸とはまさにこのことで、家事のちょっとした面倒な部分を担ってくれていた旦那様のことが、作者は本当に大好きだったのがこの作品から伝わってきます。「いつもどんな時でも」助けてくれた旦那様を玄関で待ってしまう作者の寂しさは、つまりは旦那様への愛の大きさですね。【カメヤマコメント】
当時の若いおふたりの姿が目に浮かびました。プロポーズの言葉が「幸せにする」などの甘い言葉ではなく、あえて「一緒に苦労」と言ったところに本気の覚悟を感じます。お二人で歩んできた日々は「苦労」どころか、「喜び」に満ちていたんだと作品から伝わってきました。愛に包まれ感謝にあふれたご夫婦の姿に感動しました。カメヤマ商品 1万円分
(カメヤマ商品詰め合わせ)
カメヤマオリジナルグッズ
湯川 れい子/音楽評論家・作詞家
どの作品も感情移入できる素晴らしい作品ばかりでした。確かに存在した愛の形や心を言葉にした作品、来年も期待しています。若林 剛之/SOU・SOU プロデューサー
どの作品も気持ちのこもったものばかりで、グッときました。もし来年の応募を考えている方がいらっしゃったら、ノンフィクションなので上手く書こうと意識せず、自分の思いのままを素直に書いていただけたらうれしいなあと思います。木村 光希/株式会社おくりびとアカデミー 代表取締役
情景が目に浮かび、皆様の置かれている状況が想像できる素晴らしい作品が多く、今回も涙が出るほど感銘を受けました。右田 昌美/クロワッサン編集長
誰かのことを思う言葉が自分の心の一隅を照らし、それが活字になることで読んだ人の心にも光が差し込む。そんな機会になるこのコンクール、来年も素晴らしい言葉にたくさん触れたいです。谷川 花子/カメヤマ株式会社 代表取締役会長兼CEO
ひとりでも多くの方がこのコンクールで想いを言葉に残し、”あぁこんなことを考えていたんだな、あの時間はかけがえのない宝物だったんだな、よしこれからも前向きに生きよう”などと思える機会にしていただけたらうれしいです。 (敬称略・順不同)
【審査員コメント】
「泣くな」と言い残して逝った、たったひとりの大切な人。夢の中に満面の笑顔で会いに来てくれたなんて、優しい夫だったのでしょう。「こんなお婆ちゃんになってしまったけれど、抱きしめてね」という末っ子さんのひとり言は可愛らしくて、いじらしくて。最高の男と女の姿。(湯川れい子)とても仲がよいご夫婦だったことが伝わってきます。歳を重ねても「抱きしめてね」が言える姿が微笑ましく素敵です。(谷川花子)
旦那さまは男らしくとても素敵な方だったんだろうなと思いました。お婆ちゃんになった今でも抱きしめてほしいと思っている奥さまの愛の深さも素敵だと感じました。(木村光希)
夫の言葉に応えて安心させたくても、どうしたって泣いてしまう。弱いところも含めて、すべてをさらけだして、共に人生を歩んできた夫婦なのですから…。お婆ちゃんになったくらいはなんでもないこと、変わらぬ愛情を目印に会いにきて、そして抱きしめてくれたはず、と感じました。(右田昌美)
【カメヤマコメント】
愛をもって言い残した「泣くな」の言葉は、昭和の男性ならではの強さとやさしさを感じました。でも、それに背いてたくさん泣いた作者の姿がまるで純真な少女のようで心を打ちました。「こんなに大好きなのに泣くななんて無理よ!」と聞こえてくるようです。夢の中で会いにきてくれた旦那様は、そんな作者が愛おしくてたまらないのでしょうね。最後の「抱き締めてね」もステキです。