【審査員コメント】
『怠けているわけではありません』という出だし、『落ちている髪の毛』も『和ちゃん』も、ここまではずっと読んでいて『?』が続きます。そこまで引っぱられて、最後の『掃除をする気にならんのです』の一言で、あ、和ちゃんは奥さんだったのね、と分かる。男やもめの寂しさ、朴訥な想いが胸に迫りました。(湯川 れい子)【カメヤマコメント】
切なくて、でも愛にあふれていてキュンとしました。「和ちゃん」の気配がまだ残る部屋で、ふたりで育んできた思い出とともに暮らしているまどへいさんが「たとえ髪の毛1本でも側に置いておきたい」と願う姿が、ありありと表現されている作品。当時のお二人の仲睦まじいお姿まで見えました。【審査員コメント】
動物の死に際は不思議なことが多いなと思います。この猫ちゃんもずっと待っていて、お布団に入って最後の時間を過ごせたことに安心したのかなと想像すると、とても可愛らしく愛おしくなりました。猫なのになんだか人間のようだなとも感じました。(木村 光希)【カメヤマコメント】
ずっと一緒に暮らしていた作者が、結婚して家を出た。猫ちゃんからしたら「なぜいなくなったの?いつ戻ってくるの?」と心配していたかもしれません。やっと帰ってきたその日が最期の日になるなんて、切なすぎるストーリーですが猫ちゃんの健気さが伝わってくる作品です。きっと、このときをずっと待っていたのでしょうね。カメヤマ商品詰め合わせ
【審査員コメント】
自分の母親もおばあちゃんのことをかあちゃんと呼んでいて、母さんも子供なんやな…と思った記憶があります。この作品に親近感を抱くとともに、いろいろなことを思い出しました。(若林 剛之)【カメヤマコメント】
お祖母様が亡くなったとき「時空」が過去にさかのぼり、普段は「母親」として振舞っているお母様が「娘」となった瞬間。きっと当時の家の中の風景や、小さい頃に母に甘えている自分の姿などが走馬灯のように思い浮かんだのではと想像してしまいました。最後に娘としてお別れができてよかったと、胸が熱くなりました。ひまわりさんのお母様への愛も感じます。カメヤマ商品詰め合わせ
【審査員コメント】
『怠けているわけではありません』という出だし、『落ちている髪の毛』も『和ちゃん』も、ここまではずっと読んでいて『?』が続きます。そこまで引っぱられて、最後の『掃除をする気にならんのです』の一言で、あ、和ちゃんは奥さんだったのね、と分かる。男やもめの寂しさ、朴訥な想いが胸に迫りました。(湯川 れい子)【カメヤマコメント】
切なくて、でも愛にあふれていてキュンとしました。「和ちゃん」の気配がまだ残る部屋で、ふたりで育んできた思い出とともに暮らしているまどへいさんが「たとえ髪の毛1本でも側に置いておきたい」と願う姿が、ありありと表現されている作品。当時のお二人の仲睦まじいお姿まで見えました。カメヤマペット供養商品
【審査員コメント】
動物の死に際は不思議なことが多いなと思います。この猫ちゃんもずっと待っていて、お布団に入って最後の時間を過ごせたことに安心したのかなと想像すると、とても可愛らしく愛おしくなりました。猫なのになんだか人間のようだなとも感じました。(木村 光希)【カメヤマコメント】
ずっと一緒に暮らしていた作者が、結婚して家を出た。猫ちゃんからしたら「なぜいなくなったの?いつ戻ってくるの?」と心配していたかもしれません。やっと帰ってきたその日が最期の日になるなんて、切なすぎるストーリーですが猫ちゃんの健気さが伝わってくる作品です。きっと、このときをずっと待っていたのでしょうね。【カメヤマコメント】
夫婦は、長く連れ添うと「まるで空気のような存在」となるとは本当で、 こちらのご夫婦もきっとそう。けれど、旦那様が亡くなったあとに読んだ日記には、あまり話さなくなった夫婦の空白の期間を埋めるようなことがたくさん書かれていて…。おしゃべりを楽しんでいた当時を思い出すように大切に読み進めている姿に胸打たれます。おしゃべりの続きは楽しいでしょうね。【カメヤマコメント】
家族の時間の経過を感じます。永遠に続くかと思えた悲しみの日々は、 お子さんの成長とともに少しずつ喜びや楽しみが増えていき…。 きっと、お子さんと毎晩パパの話をしているんですね。パパが空から見守ってくれているという安心感がお子さんのセリフからも感じ取れます。そして、夢の中でお話するのでしょうか。これからもパパを中心に家族が仲良く暮らしていく様子が想像できる作品。【カメヤマコメント】
きっととても仲の良いご夫婦だったのでしょうね。一緒に旅行に行ったり、買い物に行ったり。そして、何かとお父様がお母様の写真を「チロリン♪」というシャッター音とともに撮っていた姿が目に浮かびます。最後の一枚は「お父さんもたまには撮ってあげる」とお母様が撮った写真なのかもしれませんね。きっと最高の笑顔だったのでしょう。【カメヤマコメント】
奥様の優しい笑顔が思い浮かびました。春光つばめさんが疲れて帰ってきても、いつも優しく微笑みながら「おかえりなさい」と迎えてくださっていたのでしょうね。いつからかその声が聞こえなくなっても、ふたりで積み重ねてきた日々があるから「ただいま」と言えばすぐに笑顔の奥様の温もりを感じられる。おふたりにしか分からない愛の呼吸。切なくも、美しい作品です。【カメヤマコメント】
作品の言葉選びやあふれる気品に、作者がとても紳士であることが分かります。そして、亡くなった奥様もきっと上品でチャーミングな方だったのではと想像するのは、作者が娘さんを奥様と見間違えているところ。「あなたにまた会いたいのです」と言われるほど愛されている亡き奥様は、きっと優しい笑顔で作者を見守っていますね。【カメヤマコメント】
携帯電話のメモに書いてあることは、基本的に第三者に見せるものではないから、きっとお母様の本心。しかも、人生最後に残したい言葉か普段何気なく思っている言葉のどちらか。どちらにせよ、くみこさんのことが大好きで大好きで仕方ない。仲の良い母娘だったのでしょう。小さい頃からたくさんの愛を注いできたのでしょう。思いがけず早いお別れに無念がにじむも、願いはひとつなのでしょうね。【カメヤマコメント】
一人暮らし3年目。ようやく慣れてきた頃かも…と想像しながら読みました。それでも、街で見かけるよそのご夫婦に昔の自分たちの姿を重ねてしまい、つい「もしも……」と考えてしまう。喧嘩したこともあったでしょうし、泣かせてしまったこともあったかもしれません。でもやっぱり思い出すのは、ふたりで過ごした笑顔の時間。奥様の写真とそんな話をしているのでしょうね。【カメヤマコメント】
作者はお父様ひとり家に残して、遠くに嫁ぐことをずっと気にかけていてでもそれ以上にお父様は、娘に心配かけたくないと強がりを口にする。なんて素敵な父娘なんでしょう。最後まで笑顔を残してくれるお父様に胸がつまります。最後まで言えなかった「ありがとう」のその理由は、きっと作者にしか分からない。けれど、お父様には伝わってますね。【カメヤマコメント】
子どもの純粋な言葉にとにかく胸を打たれます。「またね」は次に会えるまでの魔法の言葉なのに、お星さまになってしまったひいおばあちゃん。 声は聞こえないけれど、「とうこうちゃん」の胸の中ではやさしいひいおばあちゃんの声がいつまでもこだましているような気がします。夜空を見上げるたびに、思い出すのでしょうね。ひいおばあちゃんの笑顔を。【カメヤマコメント】
猫ちゃんはツンデレ(気まま)のイメージが強いですが、この作品の猫ちゃんはとにかく作者が大好きで隙あらばくっついていたい甘えん坊さんだったのですね。そして、その少しおデブさんの重みが作者の記憶から消え去ることはなく、ずっとずっとかわいい思い出とともに残るのでしょう。【カメヤマコメント】
まだ作者が坂道を駆け上がっても息切れしなかった頃、晴れの日はもちろん、雨の日も、風の日もわんちゃんと作者は一緒に街を散歩していたのでしょう。街のあちこちにわんちゃんとの思い出がある作者は、ひとり歩いてみるものの あの急な坂だけは、今はもう歩くだけで息切れしてしまう。そのことを実感し在りし日のわんちゃんに想いを馳せている。スト―リーを感じる作品。【カメヤマコメント】
ぴーちゃんはみんなの人気者だったんでしょうね。肩にとまって話す言葉を真似したりして。作者といろんなおしゃべりをしていた頃のぴーちゃんは、 かわいい声で「おはよう」などと話していたのでしょう。それが一転… おっさん声になってしまったぴーちゃん。家族の仲の良さも伝わってくる ハートウォーミングな作品。【カメヤマコメント】
モモちゃんはこなつちゃんのことが大好きだったから、いつも吠えていたのでしょうね。「お帰り!待ってたよ!」「早く遊んで!」「散歩行こう!」 たくさんおしゃべりしていたのでしょうね。きっと今はお空にいて、こなつちゃんが勉強もスポーツも頑張っているのを見てますね。ワンワンと吠えながら。【カメヤマコメント】
男の友情とは「青春を共に過ごしていろいろなことを一緒に乗り越えてきた末に出来上がるもの」という定義があるような気がします。短い言葉の中に、お二人の厚くて熱い友情を垣間見ました。【カメヤマコメント】
きっとお祖父様はシャイな方だったんでしょうね。自分が写真に写るよりも撮る方にまわったりして、周りに気を配れるステキな方だったのだろうな…と想像しました。やっと見つけた貴重な一枚に写っていたのは満面の笑顔のお祖父様と赤ん坊の作者。可愛くて仕方なくて、ずっと抱っこしてあやしていたんだろうその姿がありありと見えてきました。【カメヤマコメント】
親とはそういうものなのだと、胸を熱くしました。特に父と息子の距離は、息子が大きくなるにつれて言葉が少なくなり、距離もどんどん離れてしまって…。でも、親にとって子の小さな頃の思い出は、どんなに些細なことでも宝物なのですよね。作者の「ごめんな」は、天国のお父様に届いているはずです。【カメヤマコメント】
ステキなご夫婦ですね。認知症でも忘れないものは「深い愛」なのかもしれない、とこの作品を読みながら考えました。「あなた…」と慈しむような眼差しで写真を見つめる姿が思い浮かび、さらに、若かりし頃のお二人の仲睦まじい様子も想像することができました。ステキな作品です。【カメヤマコメント】
かわいいうっかりハプニングは、悲しみに包まれた会場をも幸せオーラですっぽり包み込んだことでしょう。きっと亡くなった伯父様も目じりを下げてニコニコ笑ってみていたでしょうね。無条件にかわいい作品です。【カメヤマコメント】
作者の優しさがにじみ出ている作品。ちょっと聞いてもらいたいな、という気持ちでお墓参りに行くも、結局はお祖父様に心配かけたくなくて元気だよと言う。でもきっと、お祖父様はすべてお見通しですね。そんな優しい孫を、誇りに思っているんでしょうね。【カメヤマコメント】
好きと嫌いの背中合わせ、かわいいです。「嫌い」って、本当は好きなのにうまく表現できなかったり、相手の愛情をちょっと試したりするときに、思わず言ってしまう言葉だったりします。だから、家族の目にふれないだろうと思って書いた学校の短冊に、本音がポロリ。そんな孫の姿を天国で笑って見守っていますね。カメヤマ商品 1万円分
(カメヤマ商品詰め合わせ)
カメヤマオリジナルグッズ
湯川 れい子/音楽評論家・作詞家
コロナ禍の中でもたくさんの素晴らしい作品をお寄せいただいたことに心から感動し、深く感謝申し上げます。家族の愛の力、寄り添ってくれるペットの癒しを実感する今だからこそ、心動かせる作品が多くありました。郡司 麻里子/クロワッサン編集長
仏壇に向かって手を合わせることが、前向きで幸せな気持ちをもたらしてくれる。それを教えてくれる作品を中心に選びました。人と人の絆は永遠という一縷の光明が読者に伝わりますように。若林 剛之/SOU・SOU プロデューサー
どれも秀作ばかりで、選ぶのが本当に大変でした。日常のなにげないことが失われた時に、その大切さに初めて気づく…。そのことに、毎回このコンクールで再確認させられている気がします。木村 光希/株式会社おくりびとアカデミー 代表取締役
今年は特にその場の光景が目に浮かぶ作品が多かったなと感じました。人の感情と人間関係が生み出す空気感など想像しやすく涙が出てしまう作品、個人的に感情移入してしまう作品もありました。谷川 花子/カメヤマ株式会社 代表取締役会長兼CEO
生活様式が変わって、供養の形も変化する時代。胸の内にある感情を短い言葉に昇華させるのはとてもハードルの高いことですが、これからも息の長いコンクールに育てたいと、作品を見て気持ちを新たにしました。
【審査員コメント】
自分の母親もおばあちゃんのことをかあちゃんと呼んでいて、母さんも子供なんやな…と思った記憶があります。この作品に親近感を抱くとともに、いろいろなことを思い出しました。(若林 剛之)【カメヤマコメント】
お祖母様が亡くなったとき「時空」が過去にさかのぼり、普段は「母親」として振舞っているお母様が「娘」となった瞬間。きっと当時の家の中の風景や、小さい頃に母に甘えている自分の姿などが走馬灯のように思い浮かんだのではと想像してしまいました。最後に娘としてお別れができてよかったと、胸が熱くなりました。ひまわりさんのお母様への愛も感じます。